その他（餃子・焼売の皮など）
小麦粉に水（またはかんすい）を加え練り合わせた後、圧延し、餃子、焼売、ワンタン、春巻などの皮に成形したものをいいます。
調理方法や具材によりサイズや形は様々ですが、一般に餃子の皮は円形で、サイズは直径7cm程度のものが主流です。餃子には焼き餃子と水餃子、揚げ餃子などの調理法に合わせて皮の厚さは数種類あり、上手に選ぶことも調理人の腕と言えます。
焼売の皮は一般的に8〜10cmほどの正方形で、具材をやわらかく蒸すために薄めの皮が使われます。
かんすいやコーンスターチを練り合わせ、やわらかさと弾力を持たせるのがワンタンの皮です。餃子よりもひと回り大きな8〜10cmの正方形が一般的で、厚さはシュウマイより厚めで、餃子より薄めに作られています。
餃子の本場中国では水餃子が中心で、餃子自体が主食として食べられています。蒸し餃子や揚げ餃子は点心のメニューとして見られ、いずれも縁起の良い食べ物として元旦や婚礼などのお祝いの席でも好まれます。私たちが普段食べている焼餃子は中国では日式餃子と呼ばれ、最近は和食の一つとして人気があるそうです。
日本で餃子が食べられるようになったのは第二次世界大戦後のことで、大陸からの引揚者によって普及されたと言われています。
焼売、ワンタン、春巻は中国では点心料理の一つとして長い歴史を持ち、春巻はその名の通り立春を祝う料理でもあります。日本では焼売、春巻は中華料理店のご飯のおかずとして人気メニューとなり、ワンタンはラーメンのバリエーションとして定着しました。最近は生春巻などエスニックなメニューも人気を集めています。
※歴史については諸説あります。
前述したように、中国では餃子は主食として食べられ、焼売や春巻は飲茶の一品として親しまれてきました。日本ではご飯のおかずとして定着しているのは面白いですね。食文化の違いを味わうには絶好のメニューであり、それぞれの楽しみ方を味わえるユニークな料理です。
また、食材を包む調理法は異なる食感や味を同時に楽しめる点で、新しいレシピを開発する楽しさもあります。
新しい情報が入り次第ご紹介します。
